個人勢VTuberとして精力的に活動する「DELTAYA△.(でるたや)」。
彼女の背景には、大手VTuber事務所ホロライブの5期生「魔乃アロエ」としての衝撃的なデビューと、わずか2週間での引退という過去があります。
なぜ彼女は早すぎる引退を選んだのか、その原因となった前世での行動とは何だったのでしょうか。
本記事では、「でるたや」と「魔乃アロエ」の関係性、炎上の引き金となった情報漏洩や彼氏の噂、一時期囁かれた「レイン・パターソン」への転生説、そして近年に起きた「みけねこ」とのトラブルに至るまで、彼女の歩んできた道のりを深く掘り下げていきます。
魔乃アロエの前世が「でるたや」と特定された経緯
VTuber「魔乃アロエ」の前世(転生前の活動者)が「でるたや」であるという事実は、現在では広く知られています。
魔乃アロエのデビューは2020年8月15日。しかし、それより約3ヶ月も前の5月24日に、彼女の前世である「でるたや」が、自身のツイキャス配信で魔乃アロエのLive2Dモデルを使用したテスト配信を行ってしまったのです。このテスト配信はアーカイブとして残されており、削除されていませんでした。
結果として、魔乃アロエはデビュー直後、活動わずか2日目にして、この情報漏洩が発覚。新人VTuberが自身のデビュー情報を事前に漏らしてしまうという、前代未聞の事態となりました。
本人の弁明によれば、「マネージャーに配信の許可は得ていた」ものの、「自身の管理不足」が原因で漏洩につながったとのこと。この一件により、「でるたや」が起こした問題を「魔乃アロエ」が謝罪するという異様な状況が生まれ、結果的に事務所側が「でるたや=魔乃アロエ」であることを公に認める形となったのです。
情報漏洩から引退へ、魔乃アロエを襲った悲劇
魔乃アロエは、デビューからわずか半月後の2020年8月31日に引退を発表しました。
あまりにも早すぎる引退の背景には、前述の情報漏洩問題だけではない、複数の要因が複雑に絡み合っていました。
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デビュー前のLive2Dモデル漏洩: これが全ての引き金となりました。
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元にじさんじライバーに関する情報流出疑惑: でるたや時代に、元にじさんじの「久遠千歳」とコラボした際に聞いたとされる引退理由などの情報を、第三者に話してしまったのではないかという疑惑が浮上しました。
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でるたや時代の言動: 過去の配信での発言などが掘り起こされ、批判の対象となりました。
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元交際相手アカウントへのフォロー: 魔乃アロエのTwitterアカウントが、でるたや時代の元交際相手とされる人物のアカウントをフォローしていたことが発覚し、ファンとの関係性を巡って憶測を呼びました。
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深刻なプライバシー侵害: これらの炎上が重なり、誹謗中傷はエスカレート。過激なアンチファンによって個人情報が特定・拡散され、自宅の電話に直接攻撃的な電話がかかってくるなど、深刻なプライバシー侵害にまで発展しました。
度重なる炎上と、身の危険を感じるほどの誹謗中傷により、彼女は精神的に不安定な状態に陥ってしまいました。
本人から「これ以上の活動継続は困難」との申し入れがあり、事務所もその意思を尊重。デビューからわずか2週間で卒業(引退)という、あまりにも悲しい結末を迎えることになりました。
当時は「自業自得」という厳しい声もありましたが、その代償はあまりにも大きなものでした。
炎上の一因となった「彼氏」問題の真相
炎上要因の一つとして挙げられた「彼氏」とは、どのような経緯だったのでしょうか。
これは、魔乃アロエになる3年ほど前、でるたやが個人で活動していた時代に遡ります。
当時、彼女の配信に凸してきた男性と交際に発展したようです。個人活動時代の出来事であり、VTuberデビュー前のことなので、これ自体に問題はありません。本人によれば、2019年にはその方と別れていたとのことです。
しかし、魔乃アロエとしてデビューし炎上した際、彼女の公式アカウントがこの元交際相手のアカウントをフォローしていることが発覚。
「まだ関係が続いているのではないか」という憶測が広がり、炎上をさらに加速させる一因となってしまいました。
後に魔乃アロエ本人が「もう彼とは関係ない」と公言したことで、この問題は収束に向かいました。
噂された「レイン・パターソン」への転生説
魔乃アロエ引退後、ファンの間では彼女の転生先について様々な憶測が飛び交いました。その中で特に有力視されたのが、にじさんじ所属の「レイン・パターソン」でした。
その根拠とされたのは、魔乃アロエの引退からレイン・パターソンのデビューまでの時期が絶妙であったこと、そして何よりも二人の声質が似ていると感じたファンが多かったことです。
しかし、多くのリスナーが聞き比べた結果、「完全に一致しているとまでは言い難い」という印象が大勢を占めました。
また、決定的な反論として、「デビュー前に情報漏洩という重大な問題を起こした人物を、業界最大手の一つであるにじさんじがリスクを冒してまで受け入れるだろうか」という意見が広まりました。
これらの理由から、レイン・パターソンへの転生説は多くの人にとって「可能性は低い」という結論に至っています。
現在の活動:「でるたや」への回帰と進化
魔乃アロエの前世は「でるたや」でしたが、転生先もまた「でるたや」でした。
正式名称は「DELTAYA△.」として、彼女は原点である名前に戻り、活動を再開しました。これは単なる「回帰」ではなく、苦難を乗り越えた「パワーアップ」と言えるでしょう。
現在の活動における特筆すべき点は以下の通りです。
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同じイラストレーター(ママ): 魔乃アロエと現在のDELTAYA△.のイラストレーターは、どちらもGUCHICO氏が担当しています。魔乃アロエ時代からママへの信頼が厚かった彼女が、再び未来を託した形です。鮮やかな緑のくるっとした髪が特徴的な新しい姿は、ファンから絶賛されています。
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特徴的な歌声: 「ケロケロボイス」と呼ばれる、ボイスエフェクターを駆使した特徴的な歌い方は健在です。このテクニックは楽曲に独特の存在感を与えています。
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活動への強い意志: 彼女は「中の人が死ぬまでこの体と名前を変えない」と公言しており、現在の「DELTAYA△.」という存在に深い愛情を注いでいることが伺えます。
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姉妹Vtuberという設定: プロフィールでは、魔乃アロエを「姉妹Vtuber」としており、過去を無かったことにするのではなく、大切にしながら未来へ進む姿勢を見せています。
フルアルバムのリリースや3Dライブの実現など、多くの目標を掲げ、地道ながらも真摯に活動に取り組んでいます。
新たな火種:「みけねこ」とのトラブル
平穏に活動を続けていたでるたやですが、2022年10月、新たな騒動に巻き込まれます。元ホロライブの「潤羽るしあ」であり、現在は個人で活動するVTuber「みけねこ」との間に生じた誤解が原因でした。
騒動の経緯
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みけねこの発言: みけねこが自身の配信で、「とある個人勢の女性配信者が、暴露系配信者に私の悪口を吹き込んでいる」と発言。名指しはしなかったものの、文脈から「でるたや」のことだと憶測が広まりました。
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でるたやの声明: 身に覚えのないでるたやの元に誹謗中傷が届くようになり、誤解を解くためみけねこに連絡。しかし、みけねこ側は「証拠動画はあるが、弁護士でなければ話せない」と対話を拒否。でるたや側が弁護士を立てて連絡しても応答がなく、ブロックされる事態に。和解が不可能と判断し、経緯を説明する声明をFANBOXで公開しました。
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鳴神裁の証言: この騒動における「暴露系配信者」とは、鳴神裁のことでした。後日、鳴神裁が自身の配信で経緯を説明。彼によると、過去に魔乃アロエの炎上について取材(録音あり)したことはあるが、みけねこに関する悪口などは一切聞いていないと断言。みけねこが誰かから又聞きした情報を勘違いし、でるたやが犯人だと誤解したまま配信で話してしまった可能性が高い、と考察しました。
この騒動は、プライベートなトラブルで引退し、その後も様々な人物とのいざこざが絶えない「トラブルメーカー」という印象が強いみけねこ側の勘違いが原因であると見られています。
客観的に見れば、でるたやが完全に巻き込まれた形と言えるでしょう。この一件は、彼女のVTuber人生がいかに波乱に満ちているかを改めて示す出来事となりました。
でるたやの前世:まとめ
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VTuberでるたやの前世は元ホロライブの魔乃アロエ
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デビュー前に自身のLive2Dモデルを誤って配信し特定された
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この情報漏洩がきっかけで事務所も関係を認める形となった
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魔乃アロエはデビューからわずか半月で引退している
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引退の背景には情報漏洩を含む複数の炎上事件があった
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過去の言動や元交際相手との関係も批判の対象となった
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深刻な個人情報侵害と誹謗中傷に発展した
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精神的な苦痛により本人が活動継続の断念を申し出た
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引退後、にじさんじのレイン・パターソンへの転生が噂された
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しかし声質や状況から転生説は多くの人に否定されている
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現在は元の名前であるDELTAYA△.として活動を再開した
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イラストレーターは魔乃アロエ時代と同じ人物が担当している
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2022年にVTuberみけねことのトラブルに巻き込まれた
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みけねこから悪口を広めていると誤解され騒動に発展した
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第三者の証言もあり騒動はみけねこ側の勘違いとみられている