楽しくなければ帽子でない。99年の歴史・技術と新しい発想が出会う場<CA4LA ファクトリー>

CA4LA 工場外観
工場の外観
西宮市、JR沿線、ここに「made in Japan」にこだわる帽子ブランドCA4LAの工場、CA4LA FACTORY (カシラファクトリー)があります。

元木材工場を、店舗と同じデザイナーに依頼して改築したCA4LA FACTORYは、「楽しくなければ帽子でない」と掲げる、CA4LA のコンセプトを体現したような美しい空間が特徴的です。
CA4LA 工場写真
CA4LA 工場写真
この工場から私たちが街で目にするCA4LAの帽子が日々生み出されています。

CA4LA FACTORY は2010年に設立されました。
そのきっかけは、甲子園口に工場を構えていた、99年の歴史を持つ老舗工場「千代田帽子」の倒産です。当時、千代田帽子に出入りしていたデザイナーから、千代田帽子が倒産することを聞いたCA4LA社長の吉澤さんが、千代田帽子の持つ機械、道具、職人を受け継ぐCA4LA FACTORYの設立を決意したそうです。

CA4LAが西宮市に工場を構えた理由は、西宮市のように大阪、神戸の間に位置し、多くの方が行き交う街に工場を構えることで、デザイナーや職人もトレンドに敏感になることができ、新しいアイディアのインスピレーションを得ることができると考えたからです。

また、千代田帽子の職人が工場に通い、引き続き帽子の生産に携わって欲しいという思いもありました。

千代田帽子の機械、道具、職人を受け継ぐCA4LA FACTORYでは、若手の職人も活躍し、日本でも数少ない、多彩な帽子の生産できる工場となっています。
木型写真
木型写真
千代田帽子から受け継いだ代表的な道具であるこの木型は木型職人によって作られますが、現在木型職人は国内にわずか1名しかおらず、非常に貴重な道具です。2000個ほどある木型は全てミリ単位で形が異なり、木型の組み合わせ次第で無数のデザインに対応することが出来ます。
木型写真拡大
木型写真拡大
帽子参考写真
帽子参考写真
例えば写真の帽子を生産する場合、まずこの帽子のデザインに合う木型を選ぶところから始めます。

この木型に素地をはめるのですが、素地は最初木型にはまりません。そのため、選んだ木型に素地がはまるよう、機械を使って素地の形を整えます。
この素地の形を整える機械も千代田帽子から受け継ぎました。
千代田帽子機械
千代田帽子機械
機械で形が調整された素地を木型にはめ帽子の形を整える型取り。CA4LA FACTORYではこの工程で「手蒸し」と呼ばれる手法を採用しています。
手蒸し写真
手蒸し写真
このような蒸気の出る木箱に帽子を入れ、帽子の素地を柔らかくします。
手蒸し工程写真
手蒸し工程写真
蒸気の力で柔らかくなった素地を手作業で木型に沿わせ、形を整えていきます。

この「手蒸し」には職人の熟練の技が必要とされます。

現在、手間のかかる「手蒸し」を採用する工場は数少ないそうです。しかし、手蒸しでなければ多様なデザインに対応することが出来ないため、今でも職人が手作業でこの工程を行います。

整形された帽子には、職人によって飾り付けやブリムと呼ばれる帽子のつば、縁の処理が施されます。
仕上げ風景
仕上げ風景
CA4LA FCTORYには現在20名の職人が在籍しており、その内2名が千代田帽子から来た熟練の職人、18名が若手の職人です。

千代田帽子から来た職人の小西さんによると、若手の職人さんと一緒に働く環境は、新しい発想や柔軟な考え方が刺激になるとのこと。
小西さん
小西さん
99年の歴史と技術が、現代の新しく柔軟な発想と出会い、日々を楽しくする帽子を生み出しています。

CA4LAの「楽しくなければ帽子ではない」というコンセプトをまさに体現するCA4LA FACTORY。

皆さんも日々を少し楽しくする帽子のある生活をしてみてはいかがでしょうか。

基本情報
NISHINOMIYA COMMONS編集部
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