西宮発バンド『キュウソネコカミ』その魅力に迫る!ロングインタビュー(前編)

キュウソネコカミ
Viola Kam(V'z Twinkle)
西宮で結成され、メジャーデビューして3年になる今も西宮を拠点に活動するバンド"キュウソネコカミ"。今、若い世代を中心に絶大な人気を集めています。
2009年12月、関西学院大学の軽音楽部のメンバーで結成された5人組全方位対応型ネガティヴディスコパンクバンド。
バンド名の由来は、中国の故事"窮鼠猫を噛む"の他、『ファイナルファンタジーX-2』に出てくる装備アイテム『キューソネコカミ』だそうです。
キュウソネコカミ1
メンバーは、左からヨコタ シンノスケ(key/Vo)、カワクボ タクロウ(Ba)、ヤマサキ セイヤ(Vo/Gt)、ソゴウ タイスケ(Dr)、オカザワ カズマ(Gt)
2014年6月にメジャーデビュー後は、タイアップ曲を書き下ろしたCM『メガシャキ』が全国でオンエアされた他、映画やドラマの主題歌など幅広く手掛けています。
3rdフルアルバム『人生はまだまだ続く』はオリコンウィークリーチャート4位を記録するなど人気急上昇中のメンバーが、多忙な中、今回インタビューに答えてくれました。
キュウソネコカミ2
―5人組全方位対応型ネガティヴディスコパンクバンドとは?―
ヤマサキ:
多分、マネージャーが外から見てつけてくれているんだと思いますが、的を射ているなと。
カワクボ:
"全方位対応型"は、どこでも仕事できますよって事ですよね。
踊れるっていうのがディスコ。とは言っても、楽しくパリピ(パーティーピーポー)みたいに踊ろうっていうのとは違っていて、歌っている内容はブルースというか嘆きなんで、そういうのをやりながら、でも踊って今日だけは忘れようとか、もっとみんなで昂ろうみたいなのがネガティブディスコなのかな。

―言いたいことを代弁してくれる歌詞が強い支持を集めていますが、歌詞を書く上で大切にしていることは?-
ヤマサキ:
自分の身に降りかかった実際の出来事が一番曲にしやすいですね。できる時は1時間位でできることもあります。
特に'怒り'いい加減にしろ!みたいな感情を歌詞にしてます。

―普段から怒る場面って頻繁にあるんですか?-
ヤマサキ:
そんなには多くないです。でもメジャーバンドになったので、曲は作らないとダメ。そうなったら、キバが自分に刺さるんですよ。『サギグラファー』とかは、写真写りを気にする自分を変えたいみたいな。完全に(キバが)自分に向かってます。
ヨコタ:
セイヤの歌詞っていうのは誰かのことについてディスってる(けなしている)ように見えるけど、結局僕もそういうヤツの一人だとか、なんかそういう所がある曲が多いです。
自分たちはかなり低いところから、羨ましがってたり、卑屈になってたり、嫉妬してたりっていうのがキュウソネコカミのスタイルっていうか。

キュウソネコカミ3
Viola Kam (V'z Twinkle)
―皆さんは、就職活動に敗れた人たちで結成されたと聞きました。就職活動はしなかったという事ですか?―
ソゴウ:
受けてないメンバーもいます。
セイヤとかはちょっとやってみたけど、やっぱり違うってことで自分の生きる道を探すべくバンドを始めた。
ヤマサキ:
僕は就職めちゃくちゃしたかったですね。何でもいいから職がほしくて、何社か受けたんですけど、自分が社会不適合者だと気づいてしまって絶望しました。本当に僕ダメなんだなと思って。何も人との付き合いの仕方を学んでこなかったなと。

キュウソネコカミ4
―でもヤマサキさんは実際にスーツをきて就職活動をされたんですね?-
ヤマサキ:
やってましたね。SPI(筆記試験)では、わからなかったら新曲の歌詞書いて帰ったこともありますよ(笑)だから受かるわけないんですよ、僕みたいのが。
ヨコタ:
その時のSPIのシート残ってたら良かったですよね。これがキュウソネコカミの始まりだって言える(笑)

メンバーの中には唯一就職が決まったメンバーもいます。


キュウソネコカミ5
オカザワ:
僕も言ってしまうとそうですよ。
周りが就職するから僕もしないとなって思って、別にそんなにめちゃくちゃやりたいこともなかったけど就職しようと思って。
で、とあるセキュリティ関係のグループ会社の子会社で2年位働いてました。働きながらバンドをやってたんですけど、メジャーに行くタイミングでやめました。
カワクボ:
普通、大学4年目位までには何かやりたいことができると思ってたんですけど、そういうのがなくて、就職活動そのものに対して前向きじゃなかったですね。
ヨコタ:
自分は留年してたし、色々ビジョンが持てなかった、将来の。

"就活敗北者"
メンバーは自身のことをそう呼びます。
今ではキャパが万人単位のステージをいっぱいにする彼らですが、今も気持ちは結成当初のまま。いい意味でインディーズマインドをしっかり携えているのでしょう。窮地に追い込まれたネズミがネコを噛むように、就職に敗れた者たちは、そのコンプレックスを音楽にぶつけています。
NISHINOMIYA COMMONS編集部
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