西宮市ゆかりの中高生へのインタビュー【第四弾】今春からプロ野球選手に!山本 拓実さん

西宮市立西宮高校3年生・山本 拓実さん
西宮市立西宮高校3年生・山本 拓実さん

今春からプロ野球選手に!山本 拓実さんにインタビュー

2017年10月26日、ドラフト会議で中日ドラゴンズからの指名を受けた市立西宮高等学校3年生の山本拓実さん。身長167センチの体格から最速148キロのストレートを放つ右腕のピッチャーは、プロ野球選手への一歩を踏み出したばかり。野球のために兵庫県屈指の進学校を選んだ理由、夢を掴むまでの日々を、まっすぐな言葉で語ってくれた。
山本拓実さん
投手。2017春、夏の兵庫県大会ベスト8。何れも報徳学園に惜敗。
2017プロ野球ドラフト会議で中日ドラゴンズから6位指名を受ける。

吉田監督の"考える野球"に心惹かれて。

野球に興味を持ちはじめたのは、阪神タイガースがリーグ優勝を果たした2003年。まだ3才だったので自分では覚えていないのですが、テレビを観て野球の真似ごとをしていたと親から聞いています。
グローブ
子どもの頃に買ってもらったグローブ
野球選手カード
集めていたプロ野球選手のカード
少年野球の6年間でピッチャーと内野手を経験、中学生になると将来はプロ野球選手になりたいと本気で考え、硬式野球に慣れるため兵庫タイガースに入りました。硬式野球は体が大きい選手がピッチャーをすることが多く、投げさせてもらえる機会は多くはありませんでした。

高校進学するにあたり、野球で有名な私立高校も考えましたが、選んだのは市立西宮高等学校。中学3年生の時、野球部の試合や練習を何度も見にいって、自ら考えて行動する選手の雰囲気、選手の意志を尊重してくださる吉田監督の指導に触れ、「ここで野球がしたい」という気持ちが強くなりました。プロ野球を見据えている自分には、市立西宮高等学校に根付く"考える野球"が必要だと感じたんです。
山本 拓実さん
「自分で考える力」をつける為に、市立西宮高校へ。

大阪桐蔭高校との対戦がひとつの転機に。

高校に入った当初からの目標は球速140キロ。高校2年生の秋には141キロに到達していました。高校時代は筋力トレーニングはもちろん、体重が1キロ増えたら球速も1キロ伸びると想定して、体重を増やすことも課題にしました。もともと食が細い方でしたが、毎食白ご飯を最低800g、いける時は1キロ食べるよう心掛けて、高校の間に25キロほど体重を増やしました。
プロ野球選手になるという長年の夢が現実味を帯びてきたのは、高校3年生の春。県大会の後、センバツで優勝した大阪桐蔭高校と練習試合をする機会が巡ってきました。有名な選手をたくさん輩出してきた日本一の名門チームと試合できることが、すごくうれしかった。だから打たれてもいい、思い切り投げて勝負しようと思いました。結果的にその試合での好投がニュースになり、プロ野球界から注目していただく起点になりました。
マウンド
市立西宮高等学校のユニフォームを身にまといマウンドに。

大きなチャンスを掴んで、憧れのプロ野球へ。

実は、夏の大会を終えるまで大学に進学するのか、プロ野球に入るのか、まだ揺れていたんですね。そんな僕の背中を押したのが「これまでずっと野球が好きで、努力してきて、大きなチャンスが目の前にきた。なら、いま掴むべきじゃないか」という吉田監督からの言葉でした。もし大学時代に怪我をしてしまって、プロ野球選手になる夢が絶たれてしまったら、高校の時の選択を後悔してしまうだろうと考え、夢を優先する決心がつきました。
山本 拓実さん
ドラフト会議で指名いただいたのは6巡目、うれしいというより「やっと自分の名前が呼ばれた」と、ホッとしたのが正直な気持ち。指名してくださった球団こそ野球の神様が導いてくれた自分の居場所だと感じています。背番号は「59」、"剛球"をイメージしてつけてくださった番号、とても気に入っています。

自分を伸ばす方法は、自分にしかわからない。

西宮の思い出の場所といえば、津門野球場と阪神鳴尾浜球場。どちらも中学の時によく使わせてもらった球場で、思い出がたくさんあります。津門野球場は外野が芝生になっていて、本格的な球場でプレーできることが嬉しかった。阪神鳴尾浜球場の周りを走らされたことも、今となってはよい思い出です。
2018年のはじめから名古屋で暮らしています。今のところ不安はないんですけど、いつか甲子園で登板した時、西宮は自分のホームタウンなのに、甲子園が自分のアウェイ球場になってしまう...。阪神ファンから何を言われるか、と考えるとちょっと不安ですね(笑)。
夢だったプロ野球入団を目前に今までを振り返ると、体が小さくピッチャーをさせてもらえないなど、悔しい経験も数えきれないほどありました。でも、その経験があったから、立ち上がるたくましさが身についたともいえます。しんどい、疲れた、もう辛い...追い込まれた時に「まだ頑張れる」と自分を奮い立たせ、これまでやってきました。しんどいと感じても上を向く気持ちが大切。あと、自分で考える力も、とても大切。考える力がついてくれば、自分のことがよくわかってきます。
山本 拓実さん
野球に関して、先輩やコーチ、まわりの人がいろんなアドバイスをくださいます。全てのアドバイスをそのまま受け取らず、それぞれひとつの意見として捉えて自分で考えながら取り入れていきたい。自分を伸ばす方法は、自分にしかわからない。自分のことは自分が一番よくわかっています。中学時代、野球帽のつばにも書いていたのですが、ずっと大事にしている言葉は、「人に勝つより、自分に勝て」。柔道の嘉納治五郎さんの名言を胸に、周りに流されることなく自分の頭で考える選手であり続けたいと思います。
NISHINOMIYA COMMONS編集部
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