2019年2月13日

西宮神社境内・おかめ茶屋で聞いた
えべっさん「静」の魅力

西宮神社本殿
西宮神社本殿の前で

「福男選び」で全国区の知名度をもつ西宮神社

「えべっさん」の愛称で親しまれる西宮神社。福の神として崇敬されているえびす様が祀られており、全国のえびす神社の総本社です。阪神西宮駅から徒歩約5分、JRさくら夙川駅から徒歩約10分、阪急夙川駅から徒歩約15分と、さまざまな路線からアクセスしやすく、市民をはじめ多くの人に親しまれています。
毎年1月10日の早朝に行われる「福男選び」。今年も白熱の走り参りが生中継されるなど、全国区で有名ですよね。
さらに、毎年100万人以上が訪れる「十日えびす」は、商売繁盛を祈願する年中行事のひとつであり、子どもたちにとっては楽しいお祭りです。
1年でもっとも賑やかな年末から十日えびすまでの時期を過ぎた今、西宮神社ではまたひと味違う魅力を感じることができます。
今回は、平時の西宮神社の魅力をお伝えするため、ママそらから武中桂が息子と一緒にレポートをしてきました。

おかめ茶屋の"お母さん"が語る魅力

ママそら西宮神社01
おかめ茶屋の西原多知江さん(写真左)
西宮神社境内には「おかめ茶屋」というお店があります。
こちらの"お母さん"こと西原多知江さんは、お店の裏手にお住まいだったこともあり、生まれてから今まで、ずっと西宮神社の近くで育ったそうです。
「私は、この店の娘なんです。ここから小学校、中学校、高校と通いました。子どもの頃は、お友達に『どのへんに住んでるの?』と聞かれるのが嫌で......。『大きな門構えから入って、松林があって、池があって、森があって、家があって......』って説明するのが嫌でね(笑)」(西原さん)
ママそら西宮神社02
かつては、お店の裏に母屋がありました
「社会人になってからも、ここから大阪に通勤。その後、お嫁に行きましたが嫁ぎ先が近所なので、子どもたちの手も離れたことだし、実家の手伝いということで私も来るようになったんです」と語る西原さん。 現在は弟さん、妹さんたちと一緒に4代目としてお店を引き継がれています。
「家にいるよりお店にいる方が、派手やかで嬉しいです。特別な行事がない日でも、やっぱり神社ですから、お参りの人も『えべっさんに来て、福をいただこう』という心構えがあって、空気が違いますね。そんなところで毎日お仕事できるというのは幸せなことでね、『いつまでも元気やなぁ!』って言われたら『えべっさんの力もらってるから、元気なの!』って答えるの」(西原さん)
ママそら西宮神社03
おかめ茶屋の名物「甘酒」と「満足(みたらし)団子」
そして、年末から数週間にかけての西宮神社は大変な賑わいだそうで、
「一番賑やかなのは12月末から節分にかけての時期かな。12月31日に大祓(おおはらい)、日付が変わったら朝7時頃から夜8時頃まで大勢の人が福を求めて来られる。(1月)9、10、11日の3日間は十日えびす。その期間は、うちも朝7時から夜中11時半まで開けています。福男選びは、毎年楽しみにしてるんですよ。毎年目の前で見させてもらってます」 と、お話されていました。
「でも、実は静かなえべっさんもおすすめです。土日はお宮参りや結婚式もあって賑やかですけど、平日はひっそりと静かなんですよ。静かなときは厳かな感じというのかな、えべっさんの福のパワーを全身で感じることができるような気がします。ちょっと特別感がありますよ」(西原さん)

「特別感」を体感

私たち親子もときどき散歩がてら西宮神社を訪れていますが、これまでは西原さんの語る「特別感」を意識したことはありませんでした。
今回私たちが神社を訪れたのは、12月下旬。お祭りなどで賑わう日を「動」とするなら、この日のように行事などがない平時は「静」の日、といえます。西原さんに教えていただいた「静」の日の西宮神社の魅力を五感で感じてみることに。
ママそら西宮神社04
十日えびすの日
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「静」の日の西宮神社
ちょっと意識してみると同じ場所でありながら「静」の日と「動」の日では、確かに感じ取るものが違います。
賑やかさから感じるのは、活気、元気、やる気といった自分自身を前進させようと思うパワー。
一方で、静けさからは、感謝、鎮魂、幸福といった自分自身の振り返りと心の静まり。全身全霊で神様の御加護を感じられた気がします。

自分自身が少し意識的になるだけで、100万人以上も訪れるとされる賑やかな日と、「静」の日がこんなに違って感じられるのだな、というのは新しい発見です。
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参道も一歩一歩踏みしめて歩くと、心が浄化される気がします

「静」の日の神社の楽しみ方

子どもはどうしても、賑やかな日に目を向けがちです。息子も例外ではなく、「次のお祭りはいつ?」と、散策中も聞いてきたりします。
でも、平時だからこそゆっくり散策することのできる西宮神社の境内を、親子で楽しむのも良いのではないでしょうか。

例えば、表大門。
賑やかな日は、門の前には人が溢れ、ゆっくり見ることはできません。
ですが、平時ならこの通り。
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福男選びのスタート地点、表大門
「福男選び、ここからスタートするんだよね?」「太鼓の合図で、この門が開くんだよね?」という感じに、地域の文化、伝統行事について、子ども自身が現場で学びを深めることにもつながります。
参拝も、同様です。
賑やかな日は、手水舎(ちょうずや)で清めることさえできない場合もあるほど、人混みに揉まれてしまいます。お参りも決められた順路通りに進み、ゆっくりとお参りするのも難しいです。でも、「静」の日には「二礼二拍手・一礼」と、参拝のルールを教えたり、実践することもできますね。
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手水の作法や清める意味もしっかり学びます
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静寂に包まれながら祈願
それから、西宮神社では、池で泳ぐ鯉への餌やりも楽しむことができます。
実は、息子は小さい頃からこの餌やりを楽しみに西宮神社を訪れています。これも、人が多い日だと鯉たちが常に満腹状態になってしまっているため、なかなか餌を食べてくれないのですが......人の少ない日だと、餌を求めて鯉たちが寄ってきます。
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鯉の餌やり。餌はおかめ茶屋で購入できます
年始に賑やかな西宮神社の雰囲気を満喫したあとは、平時に「特別感」を味わえる西宮神社を訪れてみるのはいかがでしょうか。同じ空間が、全く違った印象に映り、親子ともにそれぞれの新しい発見があるかもしれませんよ。

西宮神社

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ママそら
「ソーシャルメディア・ラジオ・リアルイベント」の3つを軸に、育児支援・就業支援を行う団体として2012年に設立。現在、北海道から沖縄まで11の支部を展開中。
行政とも就業支援を行うなど活動の場を広げている。代表の奥田絵美は西宮在住。
NISHINOMIYA COMMONS編集部
ママそらレポーター 武中桂
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