TBS日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」で、物語の主役「ロイヤルファイト」を演じた一頭の名優が、競馬場に凱旋しました。
新潟競馬場で誘導馬として活躍するオースミムーン(セン16)です。
10月26日の新潟開催最終日、オースミムーンはドラマの馬名が入った特製ゼッケンを着用して登場。
その雄姿に、競馬ファンだけでなくドラマファンからも無数のスマートフォンのレンズが向けられました。
この「ロイヤルファイト」姿はSNSで表示数125万件超という驚異的な反響を呼び、関係者も驚く一大バズり現象を巻き起こしました。
なぜこの馬が選ばれ、そしてなぜこれほどの熱狂を生んだのか、その舞台裏に迫ります。
🏇 第1章:名優への抜擢! 障害重賞馬オースミムーンの新たな挑戦
【ファイト、誘導馬デビュー!?】
本日、TBSドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」にて、ロイヤルファイト役を務めた誘導馬オースミムーンが、特別デザインのゼッケンを着用します🐎🐎
いつもと違う姿に注目です!!
※馬の体調等により変更となる場合があります。 https://t.co/s1E6a4F7B6 pic.twitter.com/Y9ImwdpR0x
— JRA新潟競馬場 (@JRA_Niigata) October 25, 2025
障害重賞6勝の経歴と、“主役”「ロイヤルファイト」役に選ばれた理由
オースミムーンは、現役時代に障害重賞を6勝という輝かしい成績を残し、多くのファンに愛された実力馬です。
2017年夏に現役を引退した後、2019年からは新潟競馬場で誘導馬として活躍。レースに臨む後輩たちをエスコートする“本職”を全うしています。
そのオースミムーンが、TBSドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」で、物語の核となる主役馬「ロイヤルファイト」を演じることになりました。
新潟でドラマ撮影が行われたのは8月25日、26日の2日間。
選定にあたっては、その物おじしない穏やかな性格、そして鹿毛の牡馬という設定にぴったりの毛色などが総合的に考慮され、見事抜擢されました。
緊張の撮影舞台裏:競走馬のいでたちでターフへ
誘導馬として乗用馬の馬装具を使用しているオースミムーンにとって、競走馬の馬装具をまとい、ターフの上に立つのは引退後初めてのことでした。
乗用馬と競走馬では、馬装具やあぶみの長さなどが異なります。
さらに、至近距離でカメラが回るなど、撮影時の環境は日頃の誘導業務とは大きく異なりました。
日頃から誘導馬オースミムーンを担当する新潟競馬場の雨宮陽介さんは、撮影中のオースミムーンを見て「普段よりも緊張しているな」と感じたそうです。
しかし、いざ撮影が始まると、そこは障害重賞を勝ち抜いてきた百戦錬磨のベテラン。
オースミムーンは不安を感じさせない堂々たる演技を披露し、見事、ロイヤルファイトになりきりました。
ちなみに、担当の雨宮さんも厩務員役としてドラマに登場。パドックでロイヤルファイトを引く姿を演じ、ドラマのリアリティを支えました。
📣 第2章:ドラマとリアルが交差! 特製ゼッケン登場と大熱狂
1日限定の晴れ姿:ファンを魅了した「ロイヤルファイト」ゼッケン
秋の新潟開催が始まると、オースミムーンは再び“本職”の誘導馬として奮闘しました。
そして、その熱気が最高潮に達したのが、10月26日の開催最終日です。
この日、オースミムーンはファンへのサプライズとして、「ロイヤルファイト」と馬名が入った特別デザインの特製ゼッケンを着用して登場しました。
競馬場に集まったファンは、引退馬がドラマの主役として帰還したかのようなこの粋な計らいに大興奮。
まるで名優の凱旋パレードのように、客席からは無数のスマートフォンのレンズが向けられ、その一瞬の姿を記録しようと、大きな注目が集まりました。
JRA全体でも異例の数字:Xで巻き起こったバズり現象
この特製ゼッケン登場のニュースは、SNSを通じて瞬く間に拡散しました。
当日朝、新潟競馬場の公式X(旧ツイッター)アカウントは、「ロイヤルファイト役を務めた誘導馬オースミムーンが、特別デザインのゼッケンを着用します」「いつもと違う姿に注目です!」と画像付きで告知。
この投稿が、競馬・ドラマファン双方の熱狂に火をつけました。
その反響は凄まじく、30日午後時点で5000回近くリポストされ、表示数125万件を超えるという驚異的なバズり現象を記録しました。
この数字に対し、新潟競馬場総務課の大前元幸さんは「ここまでの反響はまったくの予想外。
投稿の表示数など、JRA全体でもなかなかない数字だと聞いています」と驚きを隠せません。
これは、オースミムーンの演技力と、そして「ザ・ロイヤルファミリー」というドラマの注目度の高さが完璧に融合した結果と言えるでしょう。
🐴 誘導馬 オースミムーン 詳細情報
オースミムーンは、競走馬として非常に輝かしい実績を残した後、現在は新潟競馬場で誘導馬として活躍しています。
| 項目 | 詳細 |
| 生年月日 | 2009年10月31日生まれ(セン馬) |
| 主な実績 | 障害重賞6勝 |
| 生涯成績 | 36戦8勝(平地:11戦0勝、障害:25戦8勝) |
| 獲得賞金 | 2億9,034万6,000円 |
| 引退・抹消 | 2017年8月3日 |
🏆 障害レースでの特筆すべき点
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障害転向後の才能開花: 平地競走では勝利を挙げられませんでしたが、2012年秋に障害競走に転向すると、その才能が開花しました。障害転向2戦目で初勝利を飾っています。
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主な重賞勝利: 小倉サマージャンプ(J・GIII)、阪神ジャンプステークス(J・GIII)、東京ハイジャンプ(J・GII)、京都ジャンプステークス(J・GIII)、東京ジャンプステークス(J・GIII)、阪神ジャンプステークス(J・GIII)。
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真面目な走りと性格: 元騎手によると、非常に真面目で乗り味が良く、障害もお手本のような綺麗な飛越をする馬でした。障害競走の魅力を伝える役割を果たした名馬として知られています。
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全戦完走: 障害競走に25戦出走し、全てを完走するという驚くべき記録を残しています。
2. 現在の活躍(誘導馬・俳優)
オースミムーンは、2017年夏に引退後、乗馬に転身し、2019年からは新潟競馬場で誘導馬として第二の馬生を送っています。
📺 TBSドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」への出演
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役名: ドラマの主役馬「ロイヤルファイト」
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抜擢理由: 物おじしない性格や、設定に合った鹿毛の馬体などが評価されました。
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撮影エピソード: 誘導馬としてだけでなく、競走馬の馬装具をつけて撮影に臨み、緊張の中でも堂々たる演技を披露しました。
🎗️ 特製ゼッケンでの熱狂
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2025年10月26日の新潟開催最終日に、「ロイヤルファイト」の特製ゼッケンを着用して誘導馬として登場し、大きな話題となりました。
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この特製ゼッケン姿はSNSで爆発的に拡散され、表示数125万件超という異例の反響を記録しました。
オースミムーンは、現役時代は障害界のスターとして、引退後は誘導馬、そしてドラマの主役として、多方面でファンを魅了し続けている特別な馬です。
✨ 第3章:結論と余韻
オースミムーンは、障害重賞を勝ち抜いた競走馬としての“本職”、そしてドラマの主役「ロイヤルファイト」という“名優”としても、競馬ファン、ドラマファンの双方から大きな愛情と注目を集めています。
誘導馬として後輩をエスコートする姿と、カメラの前で競走馬を演じる姿。その二刀流の活躍が、多くの人々の心を捉えました。
特製ゼッケンを着用したのは1日限定でしたが、その姿は多くの人々の記憶とSNS上に鮮烈に焼き付けられました。
現在、多くのファンを魅了した特製ゼッケンの今後のゆくえについては検討中とのこと。
次にオースミムーンがどのようなサプライズを届けてくれるのか、「ロイヤルファイト」のネームバリューを背負った誘導馬の今後の活躍からも目が離せません。
【読者の皆様へ】
本記事の情報は、提供された情報と公開されている情報に基づいて作成されています。
事実関係、特に今後のイベントやゼッケンの扱いについては、JRA新潟競馬場やTBSドラマの公式情報、および公式Xアカウントでご確認いただくようお願いいたします。