「東大受験に5度挑み、すべて不合格」という異色の経歴で注目を集めるたわし東大(島津健一郎)さん。
模試でA判定を何度も取るほどの学力を持ちながら、なぜ東大合格を果たせなかったのか――。
早稲田大学を中退し、芸人、医学部志望、そして東大受験と歩んできた波乱の学歴と人生から見えるのは、「変わりたい」という一貫した思い。
この記事では、たわしさんが「東大は無理」と諦めた理由、その後の進路やYouTuberとしての今後の展望、さらに語られることの少ない結婚観まで掘り下げていきます。
失敗の中にある挑戦の価値とは何か。彼の姿に、自分自身を重ねる人もきっと少なくないはずです。
たわし東大の学歴と挫折の連続

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たわし東大(本名:島津健一郎)さんは、1987年7月26日生まれの37歳。
新潟県の進学校・新発田高校を卒業し、かねてから「頭がいい」と言われる存在でした。
勉強に対する姿勢も真面目で、地頭の良さと努力を兼ね備えた人物として知られています。
しかし、その一方で人生の選択には常に迷いや葛藤がつきまとい、いくつもの転機と挫折を経験してきました。
高校卒業後は現役で東北大学を志望するも、残念ながら不合格。失意の中で予備校(代々木ゼミナール)に通い始め、一橋大学の受験コースに進むなど、進路にも迷いがありました。
結果として、一浪の末に東北大学文学部および早稲田大学人間科学部に合格。
東京への憧れもあり、たわしさんは早稲田大学への進学を選びますが、そこで理想と現実のギャップに直面。
入学からわずか半年で中退を選びます。その後は医学部進学を目指すもまたも挫折。
人生の方向を再び見失いながら、今度は芸人の道を目指してヒューマンアカデミーへ。
変わりたい、変わらなければという強い思いが、その後も彼の人生を突き動かし続けていくことになります。
たわし東大はなぜ東大を諦めたのか?

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転機となったのは、AmebaTVの人気企画『ドラゴン堀江』でした。
ホリエモン(堀江貴文)を中心としたこの番組にて、「東大を目指す芸能人・タレント枠」としてたわしさんが参加。
これをきっかけに、彼は31歳にして再び東大受験への挑戦を開始します。
5年連続で東京大学を受験し、模試ではA判定を7回も叩き出すなど、そのポテンシャルは誰もが認めるほどでした。
しかし、合格には一歩届かず。試験当日の緊張や不安、また運の要素もあったかもしれません。
そして2023年、本人はついに「もう東大は目指さない」と諦めを表明。
長年の夢に区切りをつけ、次のステージへと進む覚悟を決めた瞬間でした。
たわし東大が東大に「無理」と言われた理由

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ネット上ではたびたび、「あれだけ実力があるのに、なぜ東大に受からなかったのか?」という疑問が投げかけられてきました。
確かにA判定を連発し、理論上は合格圏にいたはずのたわしさん。では、何が足りなかったのか。
理由として指摘されるのは以下のような点です。
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センター試験での得点率が78%程度と、東大合格者の平均に届かなかった
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数学の得点が極端に低かったため、総合点が足を引っ張っていた
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得意な世界史に偏りすぎて、他教科とのバランスが悪かった
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「毎日10時間以上勉強するべき」と言われる中で、時間配分が甘かった
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本番でのメンタルの弱さや集中力の維持に課題があった
こうした複合的な要因が積み重なり、いくら地頭がよくても「東大合格は無理だったのでは」という声が一定数あるのも事実です。
受験という過酷な競争においては、知識や理解力だけでなく、計画性・精神力・戦略も問われるのです。
たわし東大の今後:受験から人生発信へ

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東大受験に区切りをつけたたわしさんは、現在はYouTuberとしての活動に力を入れています。
受験時代から始めたYouTubeでは、東大を目指す様子を赤裸々に公開し、多くの共感と注目を集めました。
最近では内容を変え、「一人暮らし」「孤独」「社会との距離感」といったテーマで日常を発信。
自虐を交えたリアルな語り口と、どこか哀愁を帯びた雰囲気が、若者から中年層まで幅広く支持を集めています。
勉強チャンネルよりも再生回数が伸びているのがその証です。
また、YouTubeの枠を超えて、オンライン家庭教師として東大志望者の指導も行っており、自身の経験を他者の役に立てる形で活かしています。
失敗を共有できる人間だからこそ、心に響くアドバイスができるのかもしれません。
たわし東大はなぜ迷走し続けるのか?

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大学選び、進路、そして人生全体において、たわしさんの歩みは決して一直線ではありません。
東北大学を目指して浪人、一橋大学コースに転向、早稲田へ進学して中退、医学部を志すも断念、お笑い芸人として芸能活動……。
そのいずれにも確固たる“軸”が見えづらいと感じる人もいるでしょう。
しかし、その背景には、高校時代の深い孤独があります。
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休み時間には教室に居場所がなく、廊下をうろつく日々
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昼休みにはトイレでお弁当を食べるほど、人との関わりを避けていた
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「こんな自分を変えたい」という強い願いが、進路を動かした
だからこそ、「もっと違う自分になりたい」「見返したい」「注目されたい」という思いが、たわしさんを常に前へと突き動かしていたのかもしれません。
たわし東大の結婚事情:本音と葛藤

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東大、仕事、人生――とさまざまなテーマを語るたわしさんですが、最近では結婚についての本音も動画で取り上げています。
2023年10月に公開された動画では、以下のようなリアルな婚活事情を明かしました。
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結婚相談所を調べても「料金を見て登録する気になれない」
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マッチングアプリでは全く返信がこない、もしくは怪しい有料誘導しか来ない
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「そもそも、一人でうまい飯が作れるから奥さん要らない」とも思う自分がいる
一方で、「もしここに奥さんと子どもがいたら、きっと幸せな空間なんだろうな」といった発言や、「洗い物を放置してしまう自分を注意してくれる存在がほしい」とも語っており、心の奥底では“家族”という存在への憧れを隠しきれない様子も見て取れます。
たわし東大の未来:本当の「成功」とは

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一見、「東大5浪で全敗」「早稲田中退」「フリーター」といった経歴は、失敗続きに見えるかもしれません。
しかし、たわしさんはその失敗の数々を、自分の言葉でコンテンツ化し、発信していく強さを持っています。
YouTubeのコメント欄やSNSでは、「親しみやすい」「自分も頑張ろうと思えた」といった声が多く、評価も「好き6割、嫌い4割」と決して悪くありません。
むしろ、敗北や孤独を“武器”に変えている姿勢に、勇気をもらっている人が増えています。
そして、何よりも注目すべきは、何度失敗しても諦めなかった行動力と粘り強さ。
その姿こそが、もしかすると“本当の東大合格”よりも価値あるものなのかもしれません。